運動が苦手な子の習い事。「できる・できない」より大切にしたいこと

床の輪に一歩を踏み入れる子どもと、その挑戦を穏やかに見守る大人の水彩イラスト

「うちの子、運動が苦手だから、スポーツの習い事は向いていないかも」。公園で同じ年頃の子が軽々と遊具に登る横で、わが子が立ち止まっている。園や学校の運動の話になると、なんとなく口数が減る。そんな姿を見て、習わせてみたい気持ちと、できないことで自信をなくさないかという心配の間で迷うこともあるのではないでしょうか。

けれど、習い事を始める前から、上手にできる必要はありません。最初の一回でできるかどうかだけでは、その子がこれから経験することまでは分かりません。体操教室やスポーツ教室を選ぶとき、少し視点を変えて見ておきたいことがあります。

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運動が苦手=スポーツに向いていない、ではない

「苦手」に見える姿にも、いろいろな背景があります。その動きをまだ十分に経験していないのかもしれませんし、初めての場所で、何をすればよいか確かめているのかもしれません。家ではよく身体を動かすのに、人が多い場所では動けなくなる子もいます。

たとえば、跳び箱を前に足が止まっていても、ただ何もしていないとは限りません。先生がどこを支えるのか、前の子がどう手をついたのかを、じっと見ていることもあります。先生や前の子の動きを確かめている姿も含めて見ると、足が止まっていることだけでは、得意か苦手かを判断できません。

もちろん、怖さや嫌だという気持ちを、すべて経験不足で片づける必要もありません。「できる/できない」の二択に急いで分けず、何に戸惑っているのかを知るところから始めたいものです。

「できない」に出会ったときに育つもの

ボールを投げても、思う方向へ飛ばない。片足で立とうとすると、すぐに足をついてしまう。そんな場面には、結果を見るだけでは気づきにくい、小さなやり取りがあります。

先生の話を聞いて、足の位置を変えてみる。友達の動きを見て、自分でも同じように試す。「どうしたらいい?」と聞いてみる。うまくいかなかったやり方を少し変えて、もう一度やってみる。技が完成する前にも、考えたり、人の助けを借りたりする経験があります。

ただ、悔しくなったその場で、必ずもう一回挑戦できるわけではありません。いったん休み、別の動きをしてから戻る日もあるでしょう。できなかったこと自体を無理に良い経験に変えようとせず、その子が次の一歩を選べる余地も残しておきたいと思います。

すぐに参加できない時間にも意味がある

体験レッスンに来たのに、保護者のそばから離れない。見学している側は「せっかく来たのだから、少しでもやってほしい」と焦るかもしれません。周りの子が楽しそうなら、なおさらです。

その場で参加を決めさせず、そばで一緒に見て過ごす選択肢もあります。最後の一つだけ参加する日があってもよいでしょう。

無理に「早くやりなさい」と参加させることだけが正解ではありません。先生と様子を共有し、今日はどこまでなら無理なく過ごせそうかを考える。その日に参加できなかったからといって、すぐに向いていないと結論を出さなくてもよいのではないでしょうか。

「できた」の大きさは、子どもによって違う

技が完成すると、成長は分かりやすく見えます。一方で、昨日より一回多く挑戦した、自分から列に並べた、分からないことを先生に質問できたという変化は、見過ごしてしまいやすいものです。

友達と一緒に取り組めた。悔しくて泣いたあと、自分のタイミングで戻ってこられた。それも、その子にとっては大きな一歩かもしれません。同じレッスンでも、何を難しいと感じ、どんな一歩を踏み出すかは違います。

帰り道に「今日は何ができた?」と聞いても、返事がないこともあります。すぐに言葉にさせたり、すべてを褒める材料にしたりしなくても大丈夫です。「さっき、自分から先生に聞いていたね」と見えた姿をそのまま伝える。そんな関わり方もできます。

習い事を見るときに、保護者が見てほしいこと

運動が苦手な子の習い事を探すときは、教えている技や練習量だけでなく、うまくいかなかった場面を見てみてください。先生はすぐに結果を求めるのか、それとも子どもの様子を見ながら、次に試せそうなことを伝えているのか。そこで教室の雰囲気が見えることがあります。

子どもが困ったときに声をかけられそうか、間違えても試し直せそうか。友達の動きを見たり、一緒に取り組んだりする時間があるか。上手な子だけが注目されていないか。安心できることと、挑戦する機会があることの両方を見ておくと、その教室との相性を考えやすくなります。

一度の体験ですべては分かりません。気になった様子があれば、先生に聞いてみるのも一つです。帰ってからの子どもの言葉や様子も合わせて、通い続ける姿を想像してみてください。

GROWが大切にしていること

GROWスポーツアカデミーでは、スポーツが上手くなることだけを目的にせず、その途中にある経験も大切にしています。

スポーツを通して、子どもはたくさんのことを経験します。挑戦すること。仲間と関わること。自分で考えること。GROWは、その一つひとつを子どもの成長につなげていきます。

まずは、実際の姿を見てみる

一度の体験だけですべてを判断しなくても大丈夫です。まずは実際のレッスンを見て、通う姿を考えてみませんか。

GROWでは体験レッスン時に、保護者の方にもレッスンをご見学いただいています。最初からできるかを確かめるためではなく、ここでどんな経験ができそうかを知る時間として。お子さまの姿をご覧いただいたうえで、ご家庭でゆっくりご検討ください。

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