親の「やらせたい」と子どもの「やってみたい」が違うとき

床の輪を指さして話す子どもと、隣で穏やかに耳を傾ける大人の水彩イラスト

「せっかく始めたのだから、もう少し頑張ってほしい」。そう思って声をかけたのに、子どもからは別のことをやりたいという返事が返ってくる。そんな場面を想像してみてください。応援したい気持ちがあるからこそ、親子の希望がずれると戸惑うものです。

GROWでは、大人がやらせることだけでなく、子ども自身の「やってみたい」を大切にしています。親の希望をなくすのではなく、それが本人の希望と同じかどうか、一度分けて考えてみませんか。

目次

「この子のため」と思う理由を、まず自分に聞いてみる

運動を楽しんでほしい。新しいことに触れてほしい。以前うれしそうだったから、また経験させたい。大人の願いにも、それぞれ理由があります。その気持ちまで否定する必要はありません。

ただ、「子どもが望んでいること」と「自分が経験させたいこと」が、いつの間にか一つになっている場合もあります。話をする前に、「私は何を期待しているのだろう」と言葉にしてみる。それだけでも、本人に聞きたいことを整理できます。

説得を始める前に、どこに興味があるのかを聞く

例えば、親はボールを投げる遊びを続けたいと思っているのに、子どもは輪を並べて遊びたがっているとします。「こっちも楽しいよ」と誘う前に、「輪で何をしてみたいの?」と聞いてみることもできます。

すぐに返事がなくても、大人が代わりに理由を決めなくてかまいません。本人が言葉やしぐさで伝えてくれた分を受け取る。答えを聞きながら、結局は大人の選んだ方へ話を戻していないか、少し立ち止まってみたいところです。

これは、子どもを上手に説得するための質問ではありません。大人がまだ知らない興味を知るための会話です。ここでの遊びは仮の例で、特定の教室の活動や指導方法を示すものではありません。

気持ちを聞くことと、全部かなえることは別

「やってみたい」を大切にすることは、その場でどんな希望にも応じることではありません。時間や場所、安全など、大人が考える必要のある条件もあります。家庭でできることにも限りがあります。

例えば、出かける時間が迫っているなら、「やってみたいんだね。でも、今日はそろそろ出発する時間なんだ」と、気持ちと事情を分けて伝える言い方が考えられます。今はできないことを、本人の興味そのものが悪いという話にしない。その区別を大切にしたいと思います。

別の機会を約束する場合も、実際にできそうかを考えてからでよいでしょう。必ず希望どおりにすることを目標にせず、何を受け取り、何が難しいのかを伝え合うことから始められます。

「やってみたい」の先を、大人だけで決めない

子どもが何かに興味を示すと、「それなら、次はこれも」と先へ進めたくなることがあります。でも、本人は少し試してみたいだけかもしれません。大人が思い描く完成形まで、同時に望んでいるとは限りません。

まず試したいという意思を受け止め、その先は本人の様子や話を聞きながら考える。GROWが大切にしているのは、大人の期待だけで挑戦を決めず、本人の気持ちも見ることです。

親子の希望が違ったとき、どちらが正しいかを急いで決めなくてもよいのではないでしょうか。「私はこう思っていた。あなたはどうしてみたい?」。そんな会話から、次にできることを一緒に考えていきたいと思います。

体験レッスンをご検討の方は、公式の体験レッスン申込ページをご覧ください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次