できるのに人前ではためらう子へ。GROWが恥ずかしさにも目を向ける理由

ためらう子どもの目線に合わせ、穏やかに話を聞く大人のイラスト

家では楽しそうに踊っていたのに、「ここでも見せて」と声をかけると、子どもが首を横に振る。そんな場面を思い浮かべてみてください。できるところを知っている大人ほど、「どうして?」「いつもはできるのに」と言いたくなるかもしれません。

このとき、動きができるかどうかと、人に見られながらやりたいかどうかを、分けて考えてみることはできないでしょうか。GROWでは、技術だけでなく、怖さや失敗したくない気持ち、恥ずかしさにも目を向けています。

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「できる」と「人前で見せたい」は同じではない

大人が「できる」と言うときには、その動きを以前に見たことが根拠になっているでしょう。でも、「今ここで見せて」という言葉には、動きのほかに、誰かの前に出ることや注目を受けることも含まれています。

例えば、家族と遊びながら踊る場面と、「みんなに見せて」と言われて踊る場面。動きが同じでも、本人にとって同じ時間とは限りません。「踊れるのだから、今も踊れるはず」と考えると、その違いが抜け落ちてしまいます。

そこで、「できなくなったのかな」と技能の話だけに戻さず、「今、見せることをどう感じているのかな」と考えてみる。GROWが気持ちも見たいと考えるのは、動きの上手さだけでは、その場でためらっている理由まで分からないからです。

恥ずかしいのかどうかも、先に決めつけない

顔を隠したり、うつむいたりする姿を見て、「この子は恥ずかしがり屋だから」と説明したくなることもあるでしょう。ただ、見えた姿から、その子の気持ちや性格をすべて言い当てることはできません。

「間違えたところを見られたくない」のかもしれませんし、「今日は見せたくない」のかもしれません。本人がまだうまく言葉にできないことも考えられます。ここで挙げているのは、理由を当てるための一覧ではなく、一つの見方だけで決めないための例です。

聞けそうな場面なら、「今は見せたくない?」と短く聞いてみる。子どもが「恥ずかしい」と言ったら、まずその言葉を受け取る。理由を次々に尋ねて説明させるよりも、本人が話した分を聞く、という関わり方もあります。

また、本人が何も言っていないのに、周囲へ「恥ずかしいんだって」と代わりに説明することも、少し立ち止まって考えたいところです。大人の推測と本人の言葉は、同じものとして扱わないようにしたいと思います。

「恥ずかしくないよ」で、話を終わらせない

「上手だから大丈夫」「誰も笑わないよ」。子どもを励ましたくて、そんな言葉が出ることはあると思います。大人には、本当に安心してやってほしいという気持ちがあるのでしょう。

一方、本人が話しているのは、上手かどうかではなく、見られることそのものへのためらいかもしれません。その場合、「上手だよ」と繰り返すだけでは、話していることがすれ違ったままになってしまいます。

例えば、「上手にできるのは知っているよ。でも、今ここでやるのは恥ずかしいんだね」と、できることと気持ちを別々に受け止める言い方も考えられます。決まった声かけで必ず動けるようにする、という意味ではありません。動き出すための言葉を探す前に、何を伝えてくれたのかを確かめる提案です。

すぐに人前でできたかどうかだけを、この会話の答えにしなくてもよいのではないでしょうか。言葉をかけた直後に披露を求めるのではなく、本人の返事や様子を見て、その場のやり取りを考えたいと思います。

技術と一緒に、挑戦できる雰囲気も考える

GROWが大切にしているのは、技術を教えることと、子どもが挑戦できる雰囲気の両方です。動きは分かっていても、怖い、失敗したくない、恥ずかしいという気持ちがあるかもしれない。その可能性を、技術とは別の話として切り離さずに見ています。

これは、恥ずかしさをすぐになくす方法を示すものでも、人前で取り組むことをずっと避けようという話でもありません。「できるのに、どうしてやらないの?」と思ったときに、動き以外のことにも目を向ける。その見方を、GROWでは大切にしたいと考えています。

GROWスポーツアカデミーは、上野芝・浅香山・阿倍野の3スクールでレッスンを行っています。スクールごとの実施コースは、スクール・コースのご案内でご確認いただけます。

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